介護職のための看取りケア
看取りの心構え【4】最期の立ち会いにこだわらない
介護職にも家族にも、「独りで死を迎えさせてはいけない」という思い込みが強い場合があります。しかし、その時がいつ訪れるかは誰にもわからないこと。最期の瞬間を逃さないようにと身構えるより、そこに至る過程で精一杯かかわることこそが大切です。家族とその視点を共有し、「逝く時は誰にもわからないが、いつ、その時が来てもいいようにかかわろう」と考えたいものです。
こんな考え方をしてみましょう
ケアの直後に急変し、最期に立ち会えなかった時
「直前にケアに入ったのに気づかなかった」と自分を責めると、つらい思いや怖さだけが残ってしまいます。「利用者の最期にかかわる人として選ばれた」など肯定的にとらえ、次のケアに向けて踏み出せるようにしましょう。
本誌では看取りにあたり持っておきたい心構えやケアのヒントを解説しています。
監修
東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム・終末期ケアのあり方
テーマリーダー 島田千穗
介護が必要になり、徐々に衰えていく過程にある高齢者とその家族、ケア提供者に焦点を当てた研究を行う。著書に『認知症・超高齢者の看取りケア実践』(共著、日総研出版)など。
文/松崎千佐登 イラスト/かまたいくよ
東京都健康長寿医療センター研究所 福祉と生活ケア研究チーム・終末期ケアのあり方
テーマリーダー 島田千穗
介護が必要になり、徐々に衰えていく過程にある高齢者とその家族、ケア提供者に焦点を当てた研究を行う。著書に『認知症・超高齢者の看取りケア実践』(共著、日総研出版)など。
文/松崎千佐登 イラスト/かまたいくよ