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介助・ケア

虐待につながる「不適切ケア」

【不適切事例1】お湯の温度を1℃高めにしました

【不適切事例1】お湯の温度を1℃高めにしました

Aさんはいつもぬるめのお湯(36℃)で入浴していますが、気温が低かったので、体が温まるようお湯の温度を1℃高めにしました。
このケアの何が問題なのでしょう?

 

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【ここに注意!】「寒い日は熱めのお湯に浸かりたいはず」と思うのは、あくまで介護者の主観です。
いくら利用者のことを思っていたとしても、そのケアが自分の主観のみに基づくものでは、必ずしも利用者が望むケアであるとはいえません。

Aさんの場合、老化によって体温調節機能が低下していると考えられるので、たとえ1℃温度を上げるだけでも大きな刺激となるのです。

この場合、まずは本人の意思を確認するか、入浴前に湯温を試してもらうなどの対応が必要でした。ケアを実施・変更する場合は、利用者の意思の確認が優先事項です。

監修/ケアホーム西大井こうほうえん施設長 田中とも江
上川病院総師長在職中から「縛らない看護」に取り組む。以来、拘束廃止、虐待予防に携わり続け、「抑制廃止福岡宣言」(1998年)、「九州宣言」(1999年)のきっかけをつくる。2009年より現職。拘束廃止研究所所長。NPO法人シルバー総合研究所理事。

文/高野千春 イラスト/尾代ゆうこ
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