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介助・ケア

“理由” を探るレッスン

アセスメントを通して“理由を探る”

アセスメントを通して“理由を探る”

理由を探るために重要なアセスメントのポイントとは
認知症の人のケアがうまくいかないとき、画一的な対応に当てはめるのではなく、その人の言動に理由があることを意識したケアが求められます。そこで大切なのが、アセスメントをもとに理由を探り、そこから対応を考えるという姿勢です。理由を探るアセスメントのポイントとなるのが、「体の状態」「環境」「習慣」という3つの視点です。

「体の状態」は日々変化していくものですから、継続的に観察する意識が必要です。例えば、ある日を境に食事をしなくなった利用者の口の中を観察したところ、大きな口内炎ができていたというケースもあります。

「環境」には、場所や時間帯はもちろんのこと、まわりの人の様子や介護者のかかわり方なども含まれる点に注意しましょう。

「習慣」は、利用者が長い人生のなかで培ってきた好みやこだわりという側面もあり、あまり変化しないという特徴があります。利用者の様子から推測するにとどまらず、ご家族などからの聞き取りにより、積極的に情報収集することが望まれます。

的確なアセスメントの視点を持ち、さまざまなケースを知ることで、「この利用者さんの場合はどうだろう?」「今日の様子からは何が読み取れるだろう?」とより深く考えられる力を養っていきましょう。

監修/裵鎬洙(ペ・ホス)
介護福祉士、介護支援相談員、主任介護支援専門員。認知症ケアの観点を増やし、コミュニケーションセンスを磨く研修を提供している。研修オフィス・アプロクリエイト代表、介護老人保健施設名谷すみれ苑主任相談員、コミュニケーショントレーニングネットワーク講師を務める。著書に『“理由を探る”認知症ケア―関わり方が180度変わる本』(メディカル・パブリケーションズ、2014年)がある。

イラスト/尾代ゆうこ
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この記事が掲載されている号

レクリエ 2016 9・10月号

レクリエ 2016 9・10月号

58ページに掲載

おもなレク
  • みんなで作る壁画「ぶどうと柿の実り」
  • ハロウィンの吊るし飾り
  • 下肢筋力向上のためのレクリエーション
  • トイレのための体操
  • 利用者の自立を促す立ち上がり介助
  • その人らしい最期を支える「看取り介護」

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