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介助・ケア

うまくいかないのはなぜ?

職員を疑う認知症利用者への対応【後編】

職員を疑う認知症利用者への対応【後編】

財布がなくなったと思ったAさんが不安になるのは当然のこと。周囲が取り合わないと、結果的に介護者への不信感につながります。まずは不安を取り除くことを考えましょう。

不安を取り除く方法

肌身離さず持ち歩いていたら……
周囲も大事に思っていることを強調する
かばんなどを手放さない利用者には、「大事な物だから膝の上に置いてくださいね」など声をかけ、介護者もかばんの大事さをわかっていることを伝えます。周囲が気にしてくれていることがわかると安心し、不安も和らぎます。

置いた場所を忘れてしまったら……
本人が見つけられるよう誘導する
「なくなった物」は利用者と一緒に探します。介護者が先に見つけると、「やっぱりあなたが盗っていた」と思われてしまう恐れがあるので、「あちらを探してみませんか?」と物があるほうに誘導し、本人が見つけられるようにしましょう。

監修/伊東美緒
東京都健康長寿医療センター研究所研究員、看護師、保健師。介護施設や在宅での認知症ケアを研究。著書に『認知症の方の想いを探る~認知症症状を関係性から読み解く~』など。

文/高野千春 イラスト/田上千晶
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この記事が掲載されている号

レクリエ 2018 11・12月号

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61ページに掲載

おもなレク
  • 11・12月の壁画「三角リースのクリスマスツリー」
  • 11・12月の制作「はりこの亥(いのしし)」
  • 自立支援のための上肢を動かすレク
  • 利用者を守るための災害への備え
  • 牛乳パックで作業療法的トレーニング
  • 事例別認知症ケア~こだわりへの対応

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