自立を促す介助
利用者の力を活かした いすを使った「立ち上がり」[2]
[3]お尻を上げる
腕に体重をかけながら、ゆっくりとお尻を上げる。体重が徐々に足の裏に移動する。
[4]頭を起こし立ち上がる
体重が完全に足の裏に移ったら、いすについた手を片方ずつ引く。いすの端に手をついたまま頭を上げると、自然にいすから手が離れる。
介助のポイント
お尻を上げるときに介助が必要であれば、介助者は利用者の前方から脇に腕を入れ、動きを誘導します。お尻が持ち上がらない時は、前方向に軽くお尻を押す介助を。あるいは、肘を曲げて前腕を座面に置き、頭も座面にのせるようにしてお尻を上げ、そのあとに肘を伸ばして立ち上がるようにします。
医療法人湖青会 理学療法士/出野智子
金沢大学医療技術短期大学部理学療法学科(現・金沢大学医学部保健学科理学療法科)卒業。滋賀県立小児整形外科センター(現・滋賀県立小児保健医療センター)などを経て、2000年より医療法人湖青会で幼児から高齢者までを対象とした訪問リハビリテーションを中心に従事。著書に『リハビリテーションの考え方をとりいれた介助のしかた』(日本医療企画)がある。
イラスト/藤原ヒロコ
金沢大学医療技術短期大学部理学療法学科(現・金沢大学医学部保健学科理学療法科)卒業。滋賀県立小児整形外科センター(現・滋賀県立小児保健医療センター)などを経て、2000年より医療法人湖青会で幼児から高齢者までを対象とした訪問リハビリテーションを中心に従事。著書に『リハビリテーションの考え方をとりいれた介助のしかた』(日本医療企画)がある。
イラスト/藤原ヒロコ