⽬からウロコの感染予防対策
【感染予防】ケアに潜む感染の危険を回避するには
傷の手当て
血液に直接触れることは感染リスクを高めるので注意。少量の出血だからといって、素手で手当てをするのは危険です。
必ず手袋、エプロンを着ける!
少量の出血でも、必ず手袋を着用する。もし、介護者の手に傷があると、お互いに感染リスクが高まる。
血液や膿(うみ)がついたガーゼは、ビニール袋に入れて処理
血液のついたガーゼなどをそのままゴミ箱に捨てない。捨てる時は、必ず手袋を着用し、ビニール袋の口を縛り、廃棄物専用容器に捨てる。
入浴ケア
利用者の体に触れる前に、手洗いをし、自分の手に傷がないか確認しましょう。
傷のある皮膚や粘膜、排泄物で汚染されている部位に触る時は、必ず手袋を着用
入浴ケア時には最初から最後まで手袋の着用が理想的だが、手袋をしたまま石けんを使うとすべりやすく、移動時などは注意が必要。利用者の傷や排泄物に触れる部位を触る時や、自分の手に傷がある時は、必ず手袋を着用する。
疥癬などの感染者は、最後に入浴を行う
ほかの利用者にうつさないためにも、別の浴室でのケアが望ましい。無理な場合はシャワーのみにしたり、ケアの順番を最後にしたりする。
本誌では、⼿当や⼊浴のケアでやってしまいがちな危険な事例も紹介しています。
監修/吉⽥理⾹
東京医療保健⼤学⼤学院医療保健学研究科感染制御学教授。⽇本看護協会感染管理認定看護師。近畿⼤学医学部附属病院の安全管理部感染対策室看護⻑として、感染制御教育や研修などを⾏い、2013年より同⼤学准教授、2017年より現職。編著に『なぜ︖がわかる⾼齢者ケアの感染対策〇と×』(メディカ出版)がある。
イラスト/さいとうかこみ
東京医療保健⼤学⼤学院医療保健学研究科感染制御学教授。⽇本看護協会感染管理認定看護師。近畿⼤学医学部附属病院の安全管理部感染対策室看護⻑として、感染制御教育や研修などを⾏い、2013年より同⼤学准教授、2017年より現職。編著に『なぜ︖がわかる⾼齢者ケアの感染対策〇と×』(メディカ出版)がある。
イラスト/さいとうかこみ