介護者が媒介者にならないために!
【感染予防】介護現場での主な3つの感染経路
感染経路は主に3つ、こんなふうに感染していくことをイメージして!
介護者が感染症に感染している場合、発症していなくても体内のウイルスや菌が、介護者を媒介者として下記のように拡がっていきます。
1 空気感染
【例】介護者が麻疹(はしか) にかかっている場合
介護者の咳やくしゃみ、会話などで飛び散った飛沫(ウイルスを含んだ小さな粒子)は、空気中で水分が蒸発して数ミクロンという飛沫核となり、空気中を長いあいだ浮遊する。それを利用者が気道や気管に吸い込むことで感染する。
2 飛沫(ひまつ)感染
【例】介護者がインフルエンザにかかっている場合
介護者が利用者のそばで咳やくしゃみ、会話をし、その飛沫を利用者が吸い込んだり、飛沫がついた手で自分の鼻や目などの粘膜に触れたりすることで感染する。
3 接触感染
【例】介護者がノロウイルス原因の下痢をしている場合
手が汚染された介護者が触ったドアノブやテーブル、使った食器などにウイルスが付着。それを利用者が触ったり、介護者が直接利用者に触ったりすることで、利用者の手や口からウイルスが入り感染する。
本誌では、介護の現場で徹底するべき感染予防を徹底するための標準予防策の8つの内容を具体的に解説しています。
監修/吉⽥理⾹
東京医療保健⼤学⼤学院医療保健学研究科感染制御学教授。⽇本看護協会感染管理認定看護師。近畿⼤学医学部附属病院の安全管理部感染対策室看護⻑として、感染制御教育や研修などを⾏い、2013年より同⼤学准教授、2017年より現職。編著に『なぜ︖がわかる⾼齢者ケアの感染対策〇と×』(メディカ出版)がある。
イラスト/さいとうかこみ
東京医療保健⼤学⼤学院医療保健学研究科感染制御学教授。⽇本看護協会感染管理認定看護師。近畿⼤学医学部附属病院の安全管理部感染対策室看護⻑として、感染制御教育や研修などを⾏い、2013年より同⼤学准教授、2017年より現職。編著に『なぜ︖がわかる⾼齢者ケアの感染対策〇と×』(メディカ出版)がある。
イラスト/さいとうかこみ