ヒヤリ・ハット報告書が「気づき」力をつける!
ヒヤリ・ハット報告書のよくある事例【2】食事
食事の摂取量の把握ができておらず、脱水状態になってしまった。
内容
【悪い例】昼食時、ぐったりして食欲がないように見えた。
【良い例】昼食はひと口ふた口しか食べておらず、ほとんど残したままになっていたので、「どうかされましたか」と声をかけたが、ボーッとした表情で反応がなかった。
アドバイス
摂取量や利用者の様子、やり取りなどを具体的に書きましょう。
対応とまわりの状況
【悪い例】念のため看護師さんに来てもらった。便秘のせいとのこと。水分をとるように言われた。
【良い例】3日間排便がなく、食事も食べていない状態が続いていることを確認したので、看護職に連絡した。検温したところ37度の微熱があった。脱水症状を予防するため、お茶を150CC飲んでもらった。
アドバイス
処置の内容や事後の対応を明確に書きましょう。
本誌では「原因と問題点」「今後の対策」を事例を交えて解説しています。
監修/浦尾和江
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科介護福祉専攻教授。東京都介護福祉士会理事、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。著書に『介護職のための根拠に基づいた記録の書き方(共著)』など。
イラスト/尾代ゆうこ
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科介護福祉専攻教授。東京都介護福祉士会理事、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員。著書に『介護職のための根拠に基づいた記録の書き方(共著)』など。
イラスト/尾代ゆうこ