運動+脳トレで認知機能向上!
認知症予防が目的の「コグニサイズ」とは
認知症予防を目的として考案されたコグニサイズ
コグニサイズとは、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)をかけ合わせた言葉で、文字どおり、頭を使う認知課題と、体を使う運動課題(有酸素運動)を両方同時に行う、認知機能向上のためのトレーニングです。
難しそうに聞こえますが、「ステップを踏みながら計算をする」、「歩きながらしりとりをする」だけでもコグニサイズになります。
特別な用具や場所は必要ないため、いつでもどこでも誰でもできるのが魅力の1つ。いろいろな課題の組み合わせで、様々なトレーニングが可能ですが、頭を使っているか、体の負荷になっているかを確認しながら行うことが重要です。特に認知課題は、同じことを続けていると慣れてきて、頭を使わなくてもできるようになります。そうなると負荷がかからなくなるので、慣れてきたら課題を変え、考えながらでないとできないくらいの難易度で行いましょう。
また、コグニサイズは継続することが大切です。途中でやめてしまうと、頭も体も元に戻ってしまいます。6か月以上続けることで効果が出るので、習慣化させることを目指してください。
最後に、安全には充分注意して行いましょう。無理に体を動かして、状態を悪くしてはいけませんので、体調をみながら徐々に行ってください。
本誌ではコグニサイズを効果的に安全に行うためのポイントや無理なくできるプログラムを紹介しています。
参考文献
『認知症予防運動プログラム コグニサイズ®入門』(国立長寿医療研究センター 島田裕之 監修/編著 土井剛彦 指導・著 ひかりのくに)
『体と脳の若返り応援ノート』(国立長寿医療研究参考文献 センター 島田裕之 監修 現代けんこう出版)
イラスト/福井典子