マット運動を取り入れたデイ
運動と文化活動で自発的な介護予防を【3】
新聞作りにも反映されているデイの理念。有志による友の会も発足して活発に活動。
利用者の自主性・自発性を大切にする“葵”の理念は、デイが発行する「あおい通信」の作り方にも反映されています。この新聞は、企画・編集・制作をすべて利用者が行っています。編集委員には、当初、編集作業に不可欠なパソコンを初めて扱う人もいました。
「ローマ字入力ができなかった人が、ここのパソコン教室でめきめき腕を上げ、今では敏腕編集者ですよ」と片山さん。
編集会議で利用者やスタッフなど原稿の依頼先を決め、自分たちで取材して記事を書いたり、写真やイラストを用意したりと大忙し。これらすべてを利用者が行い、片山さんが最後に確認します。「きちんと作ってくださるので、修正はほぼありません」(片山さん)そうしてコツコツと作ってきた新聞は、159号を数えます。
「利用者さんの紹介コーナーでは、『古今抄』と題して、あおい通信が始まる前からみえている長期利用者さんの紹介コラムも載せています」(飯島さん)
利用する曜日が違うとお互いに知らないことも多いので、通所仲間を知る貴重な情報源になっています。ほかにも、スタッフの紹介や季節の話題、時事問題など盛りだくさん。「デイの様子がよくわかる」と、家族にも好評だそうです。
株式会社ケアシステムネットワーク リハビリテーションデイサービス葵(東京都練馬区)
文/松崎千佐登 写真/中村年孝
文/松崎千佐登 写真/中村年孝