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認知症利用者の転倒と家族への対応【前編】

認知症利用者の転倒と家族への対応【前編】

Q 施設内を一人で歩いてしまうBさん。転倒すると家族からクレームがあります。どう対応したらいいでしょうか?
昼食後、自室にいたBさんが歩きたがっています。ご家族からは「転ばせないよう注意してほしい」と厳しく言われており、一人歩きはさせたくありません。でも、ご本人の気持ちを考えると歩かせてあげたいし……。悩んでしまいます。

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A ご家族には、歩くことのメリットとリスクを説明したうえで、「歩いてもらいたい」という施設としての方針に理解を求めるようにしましょう。
「利用者の心身の健康のために歩いてもらう」という施設の方針を、サービス開始時にご家族に伝えるようにします。そして、ケアの実際を見てもらう機会も設け、繰り返し説明しながら、理解を深めてもらえるようにしましょう。

対応のポイント
歩くことは利用者にとって貴重な運動の機会であり、生活の質を維持するためにも必要です。これは、精神的な不安が原因の一人歩きの場合も同様。そのため、近年では転倒を必要以上に恐れず、利用者にはなるべく歩いてもらうようにするという施設が増えています。しかし、そういった方針でケアを行っていくためには、ご家族の理解は欠かせません。

ご家族には、サービス開始時に、どうして歩くことが大切なのか、また、どのようにして転倒を減らす努力をしていくのか、万一転倒した場合にどのような対処をするのかなどを、丁寧に説明することが重要です。さらに、家族説明会を開催したり、イベント時に説明の時間を設けたりして、繰り返し理解を深めていきましょう。また、積極的に見学を受け入れ、普段のご本人やケアの様子を見てもらうことも、理解を得るためには有効です。

その一方で、利用者に自由に歩いてもらうために、手すりなどつかまれる所を随所に確保したり、ケアの中に筋力アップの動作を取り入れたりするなど、転倒リスクを減らす取り組みを行うことも忘れないようにしましょう。

監修/伊東美緒
東京都健康長寿医療センター研究所研究員、看護師、保健師。介護施設や在宅での認知症ケアを研究。著書に『認知症の方の想いを探る~認知症症状を関係性から読み解く~』など。

文/高野千春 イラスト/田上千晶
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