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梅雨明けから夏にかけて注意したい「熱中症」~予防編

梅雨明けから夏にかけて注意したい「熱中症」~予防編

高齢者には熱中症を起こす悪条件が重なっている
熱中症とは、環境の「暑さ」や体の「熱さ」によって起こる障害の総称で、ごく軽症ならその場のケアで回復しますが、重症になると命にかかわることもあり、医療機関での治療が必要になります。
 
一般に高齢者は、熱中症を起こしやすい悪条件が重なっています。
1.知覚が鈍くなり、暑さを感じにくい。
2.のどの渇きを感じにくい。
3.頻繁な排尿をおっくうがる。
4.体の保水能力が落ちている。
5.持病があり、体の機能が低下している人が多い。
 
以上のように高齢者は体の機能が低下していることに加え、水分のとり方が少なくなりがちなため、熱中症を起こしやすく、重症化しやすいのです。それを踏まえて適切な予防策を講じれば、介護施設での熱中症の発生は防ぐことができるはずです。施設では考えられるあらゆる手立てをして熱中症を予防しましょう。もし万が一、熱中症が疑われる症状が見られたら迅速な対処をしましょう。
 
熱中症は、夏の盛りより、体が暑さに慣れていない梅雨明けごろの暑い日に多発する傾向があります。熱中症対策は、早い時期から取りかかりましょう。

高橋好美
特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。複数の介護施設立ち上げを経験している。
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レクリエ 2014 7・8月号

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7444ページに掲載

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