レクリエ レクリエ レクリエ

介助・ケア

利用者の気持ちを考えた認知症ケア[10]~活動と休息編

利用者の気持ちを考えた認知症ケア[10]~活動と休息編

午後になると徘徊する
午後に徘徊がみられる場合は「夕暮れ症候群」と考えられます。活動や食事などの前に落ち着きがなくなりソワソワした様子がみられ、やがて家に帰りたがる行動が多くなります。不安や心配がおもな原因で、誰かが家で待っていると思っていることもあります。こうした行動は現れるタイミングがほぼ決まっているので、その前に不安を取り除くような声かけを行うことがポイントです。

201410_kiji53_m
■対処法
別の行動に置き換えるようにする

徘徊という行動を別の活動に置き換えるよう働きかけます。たとえば、近所への買い物を手伝ってもらう、趣味など普段から興味を持っている作業に誘うなど、利用者自身が何らかの満足感を得られるような活動を一緒に行い、気分を変えます。

ほかの人のそばで休息をとる
1人取り残されることへの不安を感じていることが多いため、「ほかの人と一緒」が安心につながります。ほかの利用者とともに休息をとれる環境をつくると効果的です。どうしても外に出たがる時は、スタッフが付き添って一度外に出ると落ち着くこともあります。

※六角僚子
東京工科大学医療保健学部看護学科教授。看護師、保健師、介護支援専門員でもある。NPO法人認知症ケア研究所代表理事を務め、茨城県水戸市を中心に「デイサービスセンターお多福」などを運営する。

利用者の気持ちを考えた認知症ケア[11]~活動と休息編>>

■関連記事
利用者の気持ちを考えた認知症ケア~記事一覧

関連キーワード

この記事が掲載されている号

レクリエ 2014 11・12月号

レクリエ 2014 11・12月号

72ページに掲載

おもなレク
  • 11月の壁画【紅葉散る池の鯉】
  • 12月の壁画【きらめくクリスマスツリー】
  • クリスマスツリーケーキ
  • 年末に作りたい 季節の制作
  • 新聞紙でゲームレク
  • 健康寿命を延ばす指の体操

みんなが読んでいる記事

最新号

レクリエ 2024 5・6月号

レクリエ 2024 5・6月号

定価:2,140円(本体1,945円+税10%)

年間購読のご案内

  • レクの悩みを
    解決できる

  • 買い逃しが
    なくなる

  • 送料無料

詳しくはこちら
ページ
トップへ