自分が行きたくなる場にの発想が生んだ
“男性を惹きつけるデイ”の工夫[2]
定年退職した男性たちがデイを開設
導入してわかった麻雀の効用
プログラムで最も人気があるのが麻雀です。しかし、ギャンブルのイメージが強いため、当初は反対意見も多く、杉並区から4人掛けの麻雀卓の設置を認めてもらうのも簡単にはいきませんでした。というのも区内の施設では6~8人掛けテーブルが一般的で、麻雀卓を置いている施設はどこにもなかったのです。ただ、実際に始めてみると、いくつもの思いがけないメリットが出てきました。
「老人性難聴で耳が聞こえにくくても参加でき、初めて会った人とも麻雀を介して親しくなれる。また、頭と手先を使うため認知症予防にもなります」
最高齢の利用者である97歳の女性は、「麻雀ができるデイ」を希望し、ケアマネジャーにこの施設を探してもらったとか。5つある雀卓のあちこちで楽しげな女性の姿が見られました。
麻雀も囲碁・将棋も個々のレベルを考慮して対戦相手を決めます。初心者にはスタッフのヘルプもつけるなどの工夫もしています。
この記事が掲載されている号
レクリエ 2013 冬号
44~47ページに掲載ページに掲載
おもなレク
- みんなで作る 季節の壁画
- 「伝統」を新鮮な技法で 冬の行事制作
- 下肢運動を取り入れたゲームレク
- “男性を惹きつけるデイ”の工夫
- 認知症ケアのヒント
- 病気と対処法 冬の皮膚トラブル