「もう一度、働きたい!」その思いがかなうデイサービス[1]
一見、ごく普通の庭付き民家。そこがデイサービス「DAYS BLG!」です。ユニークなのは名前だけではありません。ここには、利用者という枠を取り払った施設運営、仕事としての有償ボランティア、地域と一体になったイベントなど、「再び社会とのつながりを」と願う人たちの思いを、丁寧に汲み取るアイデアが随所に生きています。
■「できる仕事がある」その思いが利用者をイキイキとさせる
「これまでのデイサービスと180度違うものを作ろうと思った」
というのは、この施設を設立したNPO法人町田市つながりの開・理事長の前田隆行さん。数カ所のデイサービスで介護職を経験し、決められたプログラムに沿ってレクリエーションをする姿に、「利用者がサービス側に合わせているのでは?」と感じたといいます。
実際、利用者は、デイサービスでどんな時間を過ごしたいと思っているのか? その疑問を利用者にぶつけてわかったのは、「もう一度、働きたい」「社会とのつながりを取り戻したい」と思っている人が多いこと。
「ならば、その願いがかなうデイサービスをつくろう」
その思いが形になったのが、「DAYS BLG!」です。「B」はバリア、「L」はライフ、「G」はギャザリング。「何らかの生活しにくさを感じている人々、つまりすべての人が日々集う場所」という思いが込められています。利用者の95%は男性で、ほとんどが認知症の方です。
DAYS BLG!では、「利用者」「スタッフ」という垣根を取り払い、ここに集う人は皆「メンバー」と呼ばれます。「介護する人・される人」と分けず、運営はみんなでできることをやり、できないことは誰かに頼みます。
「気をつけて行ってきます!」
「野菜のツトム」は東日本大震災の被災地支援を行う「チーム町田KIBOU」の中心的存在。その垂れ幕がかかる店頭から、スタッフの運転で野菜や食品の配送に出発する。
この記事が掲載されている号
レクリエ 2014 5・6月号
36-37ページに掲載ページに掲載
おもなレク
- 5月の壁画 滝を昇るこいのぼり
- 梅雨を感じる季節の制作
- 「動き」に注目したゲームレク
- チャンバラごっこで体を動かそう
- 坂入姉妹の童謡レク
- 新食感!豆腐入り柏餅