自分が行きたくなる場にの発想が生んだ
“男性を惹きつけるデイ”の工夫[1]
「松渓(しょうけい)ふれあいの家」のデイサービスは、利用者の約7割が男性です。
プログラムは絵手紙や書道などのほか、男性に愛好者の多い囲碁・将棋・麻雀・パソコンなど実に多彩。男性たちが行きたくなるデイサービスの魅力とさまざまな工夫を探ってみました。
開設当初、利用者は思うように集まらなかった この施設を立ち上げたのは、地域の「男の料理教室」で知り合った男性たち。いずれも銀行、商社、メーカーなどに勤めていた元サラリーマンです。
教室の終了後も、自主的に高齢者施設などでうどん打ちの実演などをしていましたが、さらに踏み込んだ社会貢献をめざし、杉並区が公募した介護施設の運営者として手を挙げたのです。当初、任意団体としてスタートしましたが、その後、NPO法人へ移行、2001年に松渓ふれあいの家を開設しました。
しかし、はじめは利用者が集まらなかったとか。他の施設を見て回りましたが、どこも女性の利用者が多く、男性が嫌う画一的なプログラムが中心でした。
「そこで、どんなデイなら自分たちが行きたくなるかを考えたんです。みんなで意見を出し合ったところ、サラリーマン時代に慣れ親しんだアイテムを入れようということになって。麻雀・囲碁・将棋・パソコンなど男性が楽しめるプログラムを種類も豊富に用意することにしたんです」(理事長・小原健一さん)
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アクティビティこの記事が掲載されている号
レクリエ 2013 冬号
44~47ページに掲載ページに掲載
おもなレク
- みんなで作る 季節の壁画
- 「伝統」を新鮮な技法で 冬の行事制作
- 下肢運動を取り入れたゲームレク
- “男性を惹きつけるデイ”の工夫
- 認知症ケアのヒント
- 病気と対処法 冬の皮膚トラブル