認知症の人のゲームのポイント
認知症の人にはルールをしっかりと伝えることが大切です。また、フィードバックをして次回に生かしましょう。
1.ゲームの内容をホワイトボード等に、簡単な言葉とイラストで描いておく
「物が出す音をあてます」など、ゲーム内容を簡単な言葉で書き、行っている様子のイラストを描いておくと、利用者がいつでも内容を確認することができます。
2.耳元や筆談等でこれからやることをしっかりと伝える
聞こえないためにルールが理解できず、ゲームを退屈に感じる人が多いので、耳元や筆談等でしっかりと伝えるようにします。
3.必ず手本を示す
耳で聞くだけでなく、目で見ると伝わりやすいので、必ず手本を示します。進行役が説明をして、他の介護者がやって見せるようにします。
4.介護者がヒントを出したり、答えを言ってみたりして言葉を引き出す
言葉が出てこないことを不安に思わぬよう、介護者がヒントや答えを言うなどして「行ったことがある、見たことがある、聞いたことがある」などの言葉が引き出せたら、それについて話をふくらませましょう。
5.フィードバックを行う
レクの内容や進行の反省、利用者の様子や変化などを記録して、次回のレクに生かします。「Aさんがボールを投げられなくなっていた」など、医療職やケアマネへの情報共有の材料になることもあります。
監修/尾渡順子
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
イラスト/福井典子
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
イラスト/福井典子