座ってできる 太極拳ゆったり体操
「太極拳ゆったり体操」で期待できる効果とは?
全身を使って筋力やバランス感覚アップ
中国に伝わる伝統武術で、現在は健康法としても親しまれている太極拳。アメリカで高齢者の転倒予防に効果があることが報告されてからは、介護予防の観点からも注目されています。
そんな太極拳を、身体機能が低下した高齢者でも行えるようにアレンジしたのが「太極拳ゆったり体操」です。太極拳の特徴であるゆっくりとした動作や姿勢を取り入れながら、よりやさしく、より安全に効果が得られるものとなっています。
今回から紹介する太極拳ゆったり体操は、いすに座って行うものばかり。座った状態でも、筋肉に負荷をかけたり伸ばしたり、足を踏みしめたりすることで下肢の筋力アップにつながります。一つひとつはリラックスして無理なくできる動作でありながら、継続して行うことで、全身の筋力アップやバランス感覚の向上が期待できます。
体への負担が少なく、気軽に、楽しくできる体操です。週2日以上を目安に、ぜひ続けてみてください。
本誌では、「太極拳ゆったり体操」の準備体操や基本の動きをわかりやすく紹介しています。
監修/安村誠司
福島県立医科大学 教授
専門は老年学(高齢者保健)、地域保健、疫学。喜多方市、会津保健所とともに「太極拳ゆったり体操」を開発。高齢者の介護予防や転倒予防における運動の重要性を啓発している。
監修/福島県喜多方市
「太極拳ゆったり体操」を活用した独自の介護予防事業を実施。市民に向けて指導・普及に取り組んでいる。
イラスト/林幸
福島県立医科大学 教授
専門は老年学(高齢者保健)、地域保健、疫学。喜多方市、会津保健所とともに「太極拳ゆったり体操」を開発。高齢者の介護予防や転倒予防における運動の重要性を啓発している。
監修/福島県喜多方市
「太極拳ゆったり体操」を活用した独自の介護予防事業を実施。市民に向けて指導・普及に取り組んでいる。
イラスト/林幸