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日本初!共有スペースを見守るAIカメラ開発がスタート
複数の利用者がリビングなどで過ごすとき、全員に目を行き届かせ続けるのはとても難しいことです。共有スペースにおける事故やトラブルのリスクを、何とか軽減できないか─。
そんな悩みの解消に向け、共有スペース用の見守り機器の開発が2018年9月に始まりました。それが、AI(人工知能)ロボットカメラを活用した「リビング見守りセンサー」。AIカメラシステムを提供するアースアイズ株式会社と社会福祉法人善光会による共同プロジェクトで、善光会が運営する複合福祉施設「サンタフェ ガーデン ヒルズ」で試験導入が行われています。
AIロボットカメラは「ee3」というアースアイズの最新機器で、共有スペースにいる一人ひとりの動きを把握し、誰に何が起こるかを予知。開発段階で蓄積された膨大な行動データから、「通常とは異なる行動」をAIに覚え込ませることで可能になったシステムです。具体的には、転倒や転落、不穏などの発生リスクの高まりをAIが検知すると、スタッフに知らせてくれます。
デイの現場など、不特定多数の人が過ごす共有スペースでの見守りサービスは、日本で初めて。一般に向けたサービスの提供開始は、2019年度を予定しています。
文/田中 元