伝え方の工夫でうまくいく
視覚障害がある人も一緒に楽しめるレク
病気や障害によって、「見えない」「見えにくい」といった視覚障害をもつ ライトハウス朱雀利用者が、他の利用者と一緒にレクを楽しむには“伝え方”がポイントです。「ライトハウス朱雀」の取り組みには様々なヒントがありました。
“具体的な説明”が何よりも大切
要介護の高齢者のなかには、視覚に障害をもつ人が少なくありません。先天的な障害だけでなく、高齢などに伴う様々な疾病によって視力を失うことがあるからです。
ひとくくりに視覚障害といっても、全盲、弱視、視野障害など、人によって見え方は様々です。認知症や精神的な症状を併せもつ人もいて、理解度やできることの個人差はとても大きなものです。そのような視覚障害をもつ利用者と、もたない利用者が一緒に、楽しくレクに取り組むためにはどんな工夫をしたらよいでしょうか。
利用者の多くが視覚障害者である「ライトハウス朱雀」では、特別なことを行ったり、専門的な道具を使用したりしているわけではありません。“具体的な説明”が一番大切だと考え、取り組む内容やルール、進捗状況などをなるべくわかりやすく伝え、イメージしてもらいやすくしています。
また、道具や素材を少し工夫するだけで、見えない人も一緒にレクを楽しめるようになります。「どうすれば参加できるか」という視点を常にもつよう心がけてレクを見直してみましょう。
『レクリエ2018 特別号』では視覚障害がある人も一緒に楽しめるレクをより詳しく説明しています。
イラスト/福井典子