自立支援のためのレク
「役割」を感じられるレクとは
役割を持つことで意欲を引き出す
いつも決まった人が中心になりがちなゲームレク。できることが限られている人や、周りのペースについていけない人、消極的な人は、ゲームの中で活躍しづらい傾向があるのではないでしょうか。
そこで、『レクリエ2018 5・6月』では、そういった人が意欲的に参加するきっかけを作れるように、利用者に「役割」を持ってもらうことで自己肯定感を引き出すゲームを提案します。ゲームの中で注目されることで、周り(社会)を意識でき、役割を果たせたことが自信になり、みんなに認められることで有用感を持てることをねらいとしています。「自分にもできることがある」、「役に立てた」という気持ちが生活意欲を引き出し、自立支援につながっていくことを期待しています。
ゲームレクには、リラックスして自然体になれる要素と、競い合ってワクワクできる要素があり、どちらもコミュニケーションをはかるうえで大事な役割を果たします。その特性を生かして、ゲームの中で楽しく“役に立てた”という気持ちを持てるようにしてみましょう。
本誌でご紹介している4つのレクには、誰でも無理なくできる役割が取り入れられています。ポイントやコツを参考に、利用者の興味やできることに合わせて楽しんでみてください。
監修/尾渡順子
医療法人中村会 介護老人保健施設あさひな 認知症介護レクリエーション実践研究会。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
イラスト/福井典子
医療法人中村会 介護老人保健施設あさひな 認知症介護レクリエーション実践研究会。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
イラスト/福井典子