見直そう!「医行為ではない行為」
医行為ではない行為「軟こうを塗る」
ケアのポイント
●利用者の皮膚を清潔にしたあとに手袋を装着し、指のはらや手のひらを使って、やさしく塗る。
●強くこすると、皮膚が刺激され、皮膚炎やかゆみを悪化させる原因になるので注意。
●軟こうに雑菌が入らないよう、容器のふたやキャップの内側にほかのものが触れないようにする。
●取り出す時は利用者に触れた指以外の清潔な指を使う。
●大きな容器に入った軟こうの場合は、1回に使う分だけ取り出す。残った軟こうは容器に戻さない。
こんな時は医療職に相談を
●皮膚が赤い、腫れている、熱感があるなど、いつもと違う。
●かゆみ止めの軟こうを塗ったあと、利用者から「もう一度塗ってほしい」と言われた。
監修/関 弘子
看護師として病院勤務を経て、短期大学、専門学校にて老年看護学を担当。千葉県看護協会、国際医療福祉大学看護生涯学習センターにて看護管理者教育に携わる。複数の病院にて人材育成およびマネジメントを経験。現在、株式会社Leap取締役兼統括部長。医療・介護職向けの研修などを行っている。
イラスト/中村 知史