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介助・ケア

うまくいかないのはなぜ?

利用者同士の関係が悪いときの対応【前編】

利用者同士の関係が悪いときの対応【前編】

Q 元気な利用者が認知症の利用者の悪口を言うなど、利用者同士の関係が悪くて困っています。どのように対応したらいいのでしょうか?
認知機能が保たれている利用者Cさんは、食事介助が必要な人や徘徊の症状のある人を見て、「ああなったらおしまい」と大声で言い放ちます。利用者同士がギクシャクし、介護者Dさんは困っています。

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A 介護者同士の雰囲気が悪いと、利用者間の関係も悪くなります。介護者同士の関係を見直してみましょう。
利用者は介護者の人間関係をよく見ています。利用者間のギクシャクとした雰囲気は、介護者同士の人間関係を反映していることが少なくありません。まずは介護者の側が自分たちを省みて、よい雰囲気を保てるよう気をつけることも大切です。

対応のポイント
利用者は、ほかの利用者よりも、むしろケアをしてくれる介護者のほうに関心を向けていることが多くあります。利用者が、自分へのケアとほかの人へのケアを比較して、不満を持つのもそのため。介護者の人間関係にも敏感で、その関係によって左右される場の雰囲気にも影響されてしまいます。介護者はこのようなことを理解して、自分たちの関係を振り返ってみることが必要でしょう。

人間関係のことですから、相性もあれば、業務の得意、不得意もあります。しかし、介護者としては「施設内は利用者のための場所」であることを第一に考えたいもの。それには介護者同士が相手のケアを認め、よいところはほめて、よい関係を築いていくことが大切です。競い合うのではなく認め合う─そういう気持ちを持つことを忘れないようにしましょう。

 

監修/伊東美緒 東京都健康長寿医療センター研究所研究員、看護師、保健師。介護施設や在宅での認知症ケアを研究。著書に『認知症の方の想いを探る~認知症症状を関係性から読み解く~』など。 文/高野千春 イラスト/田上千晶

この記事が掲載されている号

レクリエ 2018 1・2月号

レクリエ 2018 1・2月号

60,61ページに掲載

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