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介助・ケア

買い物動作の改善レク

買い物動作改善に必要な4つのポイント

買い物動作改善に必要な4つのポイント

買い物に必要な動作を鍛えるためのトレーニング方法を4つのポイントに分けてご紹介します。

1.体幹の前後運動(上図)
商品を取るときは、体幹をゆっくり前傾させ、元に戻す動きを行っています。両足を揃え、両手を伸ばしながらゆっくり体幹を前傾させ、ゆっくり戻す運動をくり返します。この運動は、店内でカートを使用するときの動作にもつなげやすくなります。

2.体幹の回旋(かいせん)運動

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買い物のために店内を移動するときは、「周りを見ながら体の向きを変える」機会が多いと思います。人間が方向転換するときは、必ず視線が目的の方向を向いてから、頭部や体がついてきます。腰や背中に痛みが出ない範囲で、両腕を前に伸ばして手を組み、左右に顔を向けながら腕と一緒に体幹をゆっくり回旋(体を軸にして腕を左右に動かす)させます。

3.つま先を上げる運動

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買い物中は、移動や商品を手に取るときなどに、前傾姿勢になりやすいものです。前傾姿勢で移動すると、つま先を上げることが難しく、段差のない床でもつまずきやすくなります。まず、つま先を上下する運動をくり返します。そのあと、つま先を上げたままひざを上げる運動を左右交互に行います。

4.指の巧緻(こうち)動作

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レジでの支払いでは、お札や小銭を選んで渡すという指の巧緻性が求められます。特に「つまむ」運動が必要です。まず、親指と人さし指の先を合わせて、親指と中指、薬指、小指までくり返し行います。両手で同時に行うとより効果的です。

監修/尾渡順子 社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。 監修/熊崎敦子 社会福祉法人 興寿会 老人デイサービス興寿苑介護福祉士。 監修/田中義行 株式会社大起エンゼルヘルプ理学療法士。一般社団法人日本介護技術協会理事。更なる技術や知識向上を目指し、介護技術の開発や介助が困難な事例の対応方法などを研究している。 撮影協力/社会福祉法人 興寿会 撮影/伏見早織(本社写真部) イラスト/イシカワモトコ フジサワミカ
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この記事が掲載されている号

レクリエ 2018 1・2月号

レクリエ 2018 1・2月号

23ページに掲載

おもなレク
  • 1月の壁画 福を呼ぶ招き猫
  • おりがみの鬼で「節分飾り」
  • 買い物のためのゲーム&レク
  • ホットプレートでチョコレートフォンデュ
  • ヒヤリ・ハット&事故報告書
  • 認知症ケア~人間関係の改善編

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