買い物動作の改善レク
買い物のためのレクとは
買い物の「複合課題」をレクに生かす
普段、私たちが何気なく行っている「買い物」ですが、様々な動作の複合であることが下図のシミュレーションからもわかります。店内を歩き回りながら商品をカゴに入れ、袋詰めするなどの身体的な動作と、必要なものを思い出しながら商品を選び、さらに計算も行うという思考的な処理を同時に行うことが求められます。
買い物動作を向上させるためのレクでは、こうした買い物の特性である「複合課題」がポイントになります。計算や買い物内容を思い出すことに意識が集中すると動作が止まってしまうこともあるので、レクとして行うには、運動と何らかの課題を同時に行う内容が実践的でしょう。
買い物は、運動や脳トレになるだけではなく、精神面にもプラスに働きます。自分で商品を選び、欲しいものを購入するということは、高揚感があり、気持ちを明るくします。また、店員や地域の人とのコミュニケーションが認知機能にもよい影響を与えるといわれています。
『レクリエ2018 年 1・2月号』でご紹介する体操やレクは、買い物の動作や複合課題を、楽しみながら行える内容になっています。利用者が楽しく買い物を続けていくために活用してみてください。
監修/尾渡順子
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
監修/熊崎敦子
社会福祉法人 興寿会 老人デイサービス興寿苑介護福祉士。
監修/田中義行
株式会社大起エンゼルヘルプ理学療法士。一般社団法人日本介護技術協会理事。更なる技術や知識向上を目指し、介護技術の開発や介助が困難な事例の対応方法などを研究している。
撮影協力/社会福祉法人 興寿会
撮影/伏見早織(本社写真部) イラスト/イシカワモトコ フジサワミカ
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
監修/熊崎敦子
社会福祉法人 興寿会 老人デイサービス興寿苑介護福祉士。
監修/田中義行
株式会社大起エンゼルヘルプ理学療法士。一般社団法人日本介護技術協会理事。更なる技術や知識向上を目指し、介護技術の開発や介助が困難な事例の対応方法などを研究している。
撮影協力/社会福祉法人 興寿会
撮影/伏見早織(本社写真部) イラスト/イシカワモトコ フジサワミカ