掃除・洗濯改善レク
掃除・洗濯動作改善に必要な4つのポイント
ここでは、主に腕の動きとそれを助けるその他の部分のトレーニングを中心にご紹介しています。筋力やバランス感覚向上のためのトレーニングと組み合わせて行うと、より効果的です。
1 足指の曲げ伸ばしと前傾運動(上図)
ほうきで掃いたり、掃除機をかけたりといった掃除中の動作は、体幹を前傾する動きが必要になります。また、前傾するときに足指を曲げると、踏んばりやすい状態になり、前傾しやすくなります。そのため、足指の曲げ伸ばし運動と、前傾動作を最初に行っておくと、他の運動も行いやすくなり、準備運動にもなります。
2 肩と足関節の協調運動
物干し竿に洗濯物をかける、荷物を少し高いところに片付ける等の動作は「背伸び」に近いので、肩関節を上げる運動を行います。背中の動きを助けるためには、肩関節を上げると同時につま先立ちをする協調運動が効果的です。
3 上肢関節を同時に曲げる運動
雑巾をしぼるときは、肩関節、ひじ関節、手関節、指関節の全てが同時に屈曲し、さらにそれが左右同時に行われます。そこで、腕を伸ばし切ってから、肩、ひじ、手首、手指を同時に曲げる運動が効果的です。上肢(じょうし)の関節が動かしやすくなると、洗濯物をたたむなどの細かい作業にもよい影響が期待できます。
4 腕の高さを変えて振る運動
拭き掃除は、上肢の反復運動という協調性に加え、掃除の内容によっては、持続性も求められます。腕の高さを変えて振る反復運動を行いましょう。片方ずつでも、両腕同時に行っても構いません。持久力をつけたい場合は、次の日に疲れが残らない程度の時間で行います。