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介護現場でロボットが働く日はもう間近?
「介護現場へのロボット導入」が国の重要施策として位置づけられるなか、現場の負担軽減を目的としたロボットがお目見えしました。
これは、高さ60センチほどの円筒形ロボットで、床面に敷設した金属片に沿ってモーター駆動の車輪で自動走行するもの。用途としては、利用者の洗濯物や日用品などの収集運搬を主に行います。また、タブレット端末を装着することで、夜間の廊下巡回による見守りも可能。施設等のロビーに設置すれば、来訪者の受付対応にも活用できるといいます。
事故防止のために、走行するコース上に障害物があった場合は、感知して自動停止する機能も備えており、利用者や職員との衝突事故などを未然に防ぐことができます。
介護職員にとっては、日々発生する間接的な単純作業を任せることで、業務の負担が軽減され、利用者へのケアに集中できるメリットがあります。ロボットを開発したのは、工場を福島県にもつソーシャル ロボティクス株式会社。製作支援やシステム構築支援には、やはり福島県内の3つのメーカーが関わっています。2017年1月には、東京ビッグサイトで開催された「ロボデックス2017」に出展。その後、社会福祉法人南相馬福祉会と連携し、特別養護老人ホーム福寿園で実証実験も実施されました。
価格は1台100万円程度。現在、量産準備は着々と進んでいるようです。福島県を皮切りに、ロボットが現場の業務をサポートすることで介護の現場が少しずつ変わっていく日もそう遠くないといえそうです。