接遇を見直しませんか?
接遇見直しポイント【3】正しい敬語を使う
何がいけなかったのでしょう?
自分では敬語を使っているつもりでも、間違った使い方をして相手を不快にさせたり、事務的な印象を与えてしまったりすることがあります。2つの事例をもとに、敬語の使い方を考えてみましょう。
事例1(上図)
「参る」は、「行く」の謙譲語。この場合の主語は利用者なので、尊敬語を使って「いらっしゃいますか?」と言うのが正しい敬語の使い方です。謙譲語と尊敬語の使い方を誤ると、相手が不快な気持ちになるので、正しく使い分けましょう。
事例2
利用者の様子を家族に伝える時、丁寧語だけだと単なる報告に聞こえます。「召し上がっています」と尊敬語を使うと、職員が利用者を大切にしている気持ちが家族に伝わります。
監修/蜂谷英津子(はちや えつこ)
HOTシステム株式会社 代表取締役。介護人材育成コンサルタント。大手デパートや外資系ホテルのVIPゲストの担当を経て、介護事業所で接遇マナーやコミュニケーション研修等の講師を務める。2010年にHOTシステムを設立し、現職に。著書に『介護職のための接遇マナー』(介護労働安定センター)等がある。
イラスト/尾代ゆうこ