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介助・ケア

認知症の人を地域で支える

認知症の人が「暮らしやすい街」~パーソン・センタード・ケアの発想

認知症の人が「暮らしやすい街」~パーソン・センタード・ケアの発想

どんな人でも、日常生活を営むなかで「暮らしている地域」とのつながりを手にしています。ご近所とのつきあい、行きつけの商店での買物、あるいは地域で開催される祭りへの参加など。それは、認知症の人でもまったく同じことです。

ところが、認知症になると、記憶や見当識の障害によって、周囲の人々や環境と折り合いをつけにくくなります。自分なりの目的を持って出かけても、その場所や帰り道が分からなくなります。自分が「こうしたい」という思いを訴えても、相手にはなかなか理解されません。

ここから、本人にとっての「暮らしにくさ」が生じてきます。これを解消しつつ「地域で自分らしい生活」を送るためには、日常的に暮らしている街の中で、さまざまなサポートが必要になります。 具体的なサポートを考える時、大切なのは、その人が「地域でこうありたい」という思いを出発点にすることです。パーソン・センタード(その人を中心とした)・ケアの発想です。

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認知症の人と家族を支えるものに「地域資源」があります。近所の住民や近所の商店街で働く“住民”(上図)や、街の人が気軽に集える公民館、集会所、お寺や教会などの“場所”(下図)です。

【監修・執筆】介護福祉ジャーナリスト 田中 元(はじめ)
出版社勤務を経て、介護保険スタート前から高齢者介護の現場取材を続けている。常に当事者とその家族、現場従事者の視点を尊重しつつ、医療・介護専門誌への寄稿や書籍執筆のほか、講演やラジオでのコメントなどを行う。主な著書に『認知症ケアができる人材の育て方』(ぱる出版)『改正介護保険早わかり』(自由国民社)などがある。
イラスト/ 瀬川尚志
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レクリエ 2015 11・12月号

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52ページに掲載

おもなレク
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