音楽で健康も生きがいも
音楽リハビリで機能の維持・回復を図るデイ【2】~音楽の楽しさに目覚める
工夫した独自の楽譜や楽器で演奏しこのデイで音楽の楽しさに目覚める
利用者の中には長く音楽をやってきた人もいますが、多くは楽器に触れるのも、楽譜を見るのも初めてという人たち。また、かつては音楽になじんでいたものの、老化や認知症のため、普通の楽譜での演奏が困難になった人もいます。
そこで、ゆらリズムでは、音楽に詳しくなくても、認知症があっても、簡単に演奏できる独自の楽譜を開発しました。
わかりやすい独自の楽譜。色分けや番号でわかりやすくしたゆらリズム独自の楽譜。同じ曲で難易度別に4種類作る。
例えばゆらリズムで、いま利用者の女性たちに大人気なのが「大正琴」。左手でキーを押しながら、右手で弦をはじくことでメロディーが弾けます。現在八〇代の女性にとって、大正琴といえばかつての憧れでしたが、ハードルの高い楽器でもありました。そこでゆらリズムでは、キーに番号をつけ、その番号と楽譜を対応させることで、誰でも楽しめる方法を編み出したのです。
ほかに、ウクレレ、木琴、鉄琴、ハーモニカ、オカリナ、キーボードなども同様の方法で楽しめる工夫をしています。
「音楽リハビリティサービスゆらリズム」
文/松崎千佐登 写真/伏見早織(本社写真部)