介護最新情報
認知症の行方不明者削減を目指す「大牟田市」
■いま注目の、地域全体で認知症高齢者を見守るシステム
このところニュースを賑わしている認知症による高齢者の行方不明。警察庁の報告によると、この1年でその数は約7%も増えています。
一部の自治体では、早くからこの行方不明者救出に取り組んでいます。中でも最新のシステムを構築し、全国の注目を集めているのが福岡県大牟田(おおむた)市の「大牟田市ほっと・安心(徘徊)ネットワーク」。「大牟田式」ともいわれ、全国の自治体に拡大しつつあるシステムです。
このネットワークの新しさは、認知症に関する住民意識調査(平成14年)をきっかけに、市民の声から作られたという点です。それだけに住民、行政ともに意識が高く、ただ作るだけでなく、機能させて、地域全体で認知症の高齢者を見守ろうとしています。年に1回開催され、昨年秋で10回目となった「徘徊SOSネットワーク模擬訓練」には、じつに2000人以上の市民が参加し、「安心して徘徊できる町」づくりを目指しています。
今後は、気軽に立ち寄れる「立ち寄り場」「集まり場」などで、住民のつながりをより密なものにして、ネットワークに対する、住民の理解と参画を、さらに促していこうと考えています。
■参考資料
「まちで、みんなで認知症をつつむ~大牟田市の取り組み~」|厚生労働省
※上記をクリックするとPDFが開きます
第11回徘徊SOSネットワーク模擬訓練|大牟田市ホームページ(外部サイト)