認知症ケア
入浴時の認知症ケアの困り事~ケース2
【衣服の着脱ができない】
入浴をしに脱衣所にやってきたのに衣服を脱がずに立ちつくしてしまう、お風呂を出て体を拭き終わったのに服を着ようとしないなど、衣服の着脱ができないというケースがあります。脱ぐことに羞恥心があったり、服にこだわりがあるなどが理由となっていることも考えられます。
■この言動の背景にあるもの
認知症が進むと、目の前の衣類をどう扱ったらよいかわからない「着衣失行」が起こることがあります。また、手足の麻痺があると、ボタンなどは難しいもの。
■解決法
[1]手伝いはできるだけ少なく
服の着脱方法がわからない場合でも、自立していた行為までできなくならないよう手助けは最小限に留めます。ボタンかけを1つだけ手伝うと、それがきっかけでかけ方を思い出すこともあります。
[2]衣服を手渡して順番を示す
着衣の順番がわからない時は、最初に着る服を手渡すとその後の行為が続けられることがあります。また、着替えの準備をする際に、衣服をあらかじめ着る順番に重ねておくことも効果的です。
この記事が掲載されている号
レクリエ 2014 5・6月号
75ページに掲載ページに掲載
おもなレク
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- 梅雨を感じる季節の制作
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