体も、心も元気になる
散歩レクのすすめ[3]~実践レポート その1
互いに声をかけ合う気持ちのよい散歩の時間
2003年にNPO法人として設立された、ゆかりの里。家庭的な雰囲気のグループホームとデイサービスセンターを運営しています。
グループホームでは開設当初から毎朝の散歩を日課にしています。それは、ホーム長の青沼和子さんが特別養護老人ホームで20年にわたって働いた経験があり、散歩の効果を実感していたからです。
「認知症の症状が軽い方から重い方までが一緒にいると、どうしても症状の重い方の失敗が目につき、入所者さん同士でトラブルが発生してしまうことがあります。けれど、外に散歩に出ると周囲に目が向きますから、『車が来たよ。気をつけて』などと声をかけ合って、和やかで気持ちのよい雰囲気が保てるのです」と青沼さん。
出会った子どもが遊びに来ることも
ゆかりの里の目の前に立つ県立高校の横を抜けると、公園や農業体験などができる施設があり格好の散歩コースとなっています。朝10時前後、入所者7、8人が、一般の人なら15分程度の距離を小1時間かけてのんびりと散歩します。そのうちの4人の入所者は、行きは自分の車いすを押して歩きます。
帰りは車いすに乗って帰るので、車いすを押すために付き添いのスタッフは最低4人必要。散歩ボランティアが同行してくれる日は、入所者全員で散歩に行くこともあります。
この記事が掲載されている号
レクリエ 2014 3・4月号
69ページに掲載ページに掲載
おもなレク
- 桜から広がるレクリエーション
- 身近な材料でできる! ゲームレク
- 春の料理を楽しんで【焼き桜餅・菱寿司】
- 作って楽しい季節の制作
- ロコトレで下肢をもっと鍛える!
- 心が通うコミュニケーションとは