福辺流!
介護の基本~車いす介助[1]
車いす介助をする時、利用者の乗り心地や座り心地にどれほど心をくだいていますか。知っているようで意外と知らないのが車いすの機能や使い方。今ある車いすをどう工夫すればストレスなく乗れるかをまとめました。
リハビリテーション研究所Natural being代表 福辺節子
■施設にある車いすのほとんどは1945年型
介護に携わっている人なら、誰しも車いす介助をしたことがあるでしょう。しかし、車いすにはさまざまな車種があり、車種によって利用者の体の状態に合わせた調整ができることは意外と知られていないようです。
介護施設や病院などに置いてあるスタンダード型の車いすのほとんどは、なんと1945年モデル。万人が使えて、そのうえ安価ですが、その多くは背もたれ(バックサポート)や座面の高さなどの調整ができません。ですから、たとえばベッドからトイレまで、あるいは病院の玄関から診察室までといった短い距離の移動には便利ですが、食事や外出など長時間座っていなければならない場合には不向きなのです。
スタンダード型は安定感も悪く、体への負担も大きくなるので、どうしても疲れやすくなります。
使う人の体格や障害に合わせ、車いすをオーダーするのが一番ですが、費用の問題もあります。座面の高さや角度、背もたれの角度を変えたり、座面や背もたれの張りを調整したり、介助者用グリップの高さを調整したりすることができるモジュラー型車いすなら、オーダーの車いすよりも費用がかからず、ストレスなく利用できるでしょう。
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コミュニケーションこの記事が掲載されている号
レクリエ 2013 秋号
64ページに掲載ページに掲載
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