料理教室のような空間で楽しめるデイ
料理の力が元気と意欲を引き出す【2】
プロに学ぶ
介護施設で行う料理レクというと、ホットプレートでスタッフと一緒にお好み焼きを作るといった簡単なメニューが一般的ですが、ここでは和洋中すべてこなせるプロの専属シェフが、ソース作りから凝った盛り付けまで、本格的な料理を教えてくれる点も大きな魅力。契約農家から仕入れた有機野菜を用いたり、産地から朝届いた新鮮な魚を解体して刺身にするなど、食材も旬や産地にこだわって厳選しているとのこと。
「お年寄りだからいつも焼き魚や高野豆腐を食べるわけではないし、意外に洋食もお好きなんですよ。特にロコモコ丼など、流行をとり入れた新しいレシピはいい刺激になるので、家族にもよく『今日はこんなものを作った』と話されるようです」
シェフと管理栄養士が考えたオリジナルレシピは毎回異なり、すでに700種類を超えているそうです。自宅でも家族や訪問介護のヘルパーと一緒に作れるよう、毎回その日のレシピをまとめた持ち帰り用のシートも用意しています。
なないろクッキングスタジオ自由が丘(東京都・目黒区)
文/大山直美 写真/中村年孝