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高次脳機能障害者とその家族を支援

高次脳機能障害者とその家族を支援

脳血管疾患や交通事故などによる脳への後遺症の一つに、高次脳機能障害があります。身体機能などには支障がなくても、記憶障害や感情の起伏が激しくなるなど人格が変わったようになることもあります。問題は、病気に対する社会的な認知がまだ乏しいゆえに、医療や福祉などの支援がどうしても後手に回りがちな点です。その結果、本人や身近で支える家族にとって悩みを表に出せないまま苦しみ続けるケースが少なくありません。

こうした高次脳機能障害に対して、当事者と家族の視点で支援するための相談センターが、今年4月佐賀県佐賀市にオープンしました。このセンターは「佐賀県高次脳機能障害者相談支援センターぷらむ」といい、日常生活上のさまざまな相談にのりつつ、介護保険や障害者総合支援法に基づくサービスや就労支援につなげる活動を行っています。県内では佐賀大学医学部附属病院が高次脳機能障害者支援拠点機関に指定されていますが、「ぷらむ」が医療機関にかかっていない当事者のニーズをすくい、病院と連携しつつ適切な治療につなげるという効果も期待されます。

もともと「ぷらむ」は、高次脳機能障害の当事者と家族の会として平成19年から任意団体としての活動を行ってきました。同会が今年3月に一般社団法人(犬丸理枝子(いぬまるりえこ)理事長)となったことで、高次脳機能障害者相談センターとして県から委託を受けることになった次第です。

センターの開設時間は、火~土曜日の午前10時から午後7時。第三土曜日はお休みですが代わりに第三日曜日午前10時から午後5時まで相談を受け付けています。家族が働いている場合も相談しやすい時間帯が考慮されています。

問い合わせ:一般社団法人 ぷらむ佐賀(佐賀県高次脳機能障害者相談支援センター)
http://plumsaga.client.jp

文/田中 元
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レクリエ 2015 11・12月号

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77ページに掲載

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