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介護現場のリスクマネジメント

転倒、誤嚥のリスクに どう対応するか その1

転倒、誤嚥のリスクに どう対応するか その1

個別のリスクとして考えること
施設などで報告されている「ヒヤリ・ハット」の中には、転倒や誤嚥など、施設の設備や管理に問題があるというより、個々の利用者の状態が原因となっている事象があります。そのような事象は、組織としてどんなに対策を立てても、完全には防ぐことができないといえます。
 
ヒヤリ・ハット報告書は、よりよい施設の体制をつくるため、組織としての対策立案に活用すべきもの。ですから、利用者の個別の問題によるところが大きい転倒や誤嚥などは、ヒヤリ・ハットとして対策立案するのには適していません。
 
つまり、施設ではヒヤリ・ハットで対処する以外に、それぞれの利用者に合った個別のケアプランでの対応も必要となるのです。

アセスメントシートで個別のリスクを洗い出す
個別のアセスメントは、初回面談時や利用の中でリスクが把握された情報から行います。一律に立てられた施設の事故防止策では対応できない個人ごとのリスクが把握された場合、そのリスク度合いをアセスメントします。今回は、転倒、誤嚥のアセスメントで必要となる「アセスメントシート」と「ケアレベル表」について見ていきましょう。
 
アセスメントシートは、リスクの種類(転倒、誤嚥など)ごとにそれぞれ作成します。アセスメントでリスクの度合いが出たものは、場面に応じた事故防止策を策定したケアレベル表(レベルごとのケアを示した表)を作成しましょう。
 
事故発生の多い転倒や誤嚥のアセスメントは、すべての利用者に対して、施設の利用開始時に実施します。アセスメントシートから利用者の「危険度」を抽出し、その危険度に応じた「ケアレベル」を決定します。それをスタッフが共有し、同じレベルのケアの提供を可能にします。チェック方式なので、記録の作業は比較的簡単にでき、利用開始後も定期的にアセスメントを行うことで、その都度、記録をプランに反映できます。
 
また、利用者や家族には、現時点での利用者の「危険度」と「ケアレベル表」のレベルに合わせた施設の対応方法について説明しておき、利用者が抱えているリスクを認識してもらうことも大切です。

泉 泰子
損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社医療リスクマネジメント事業部上席コンサルタント。看護業務に従事した後、現職。全国の医療機関や介護福祉施設向けのリスクマネジメント体制構築支援業務を行っている。
文/蜂須賀裕子 イラスト/村山宇希
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レクリエ 2014 9・10月号

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76-77ページに掲載

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