利用者も介護者も負担の少ない身体介助術
利用者も介護者も負担の少ない介助術とは?
多くの介護者が悩みを抱える腰痛。その原因の1つは、「力に頼った介助」にあります。
どうすれば腰痛を起こさずに介助ができるかを追求した際に出会ったのが「ボディメカニクス」の考え方。骨格、関節、筋肉、内臓など、体の構造や特性を考慮した、最小限の力で介助できる技術です。
介護者の体の負担を少なくするボディメカニクスの考え方に加えて、利用者の自然な体の動作に沿うことや、不安や不快感を与えないように触れることを重視した、利用者にとっても負担の少ない介助です。
介護者は体を正しく使い、さらに指先の力の込め方など細部の動きのコツも身につけることで、介助は格段に楽になり、効率よくできるようになります。
力任せの介助は、介護者にとってつらいだけでなく、利用者にも負担をかけたり、恐怖心を抱かせたりします。反対に正しく体を使う介助術は、介護者の負担が軽減できるうえ、利用者にとっても安心・安全なものです。
負担の少ない正しい介助術を身につけましょう。
本誌では、体の使い方や快適な介助のポイント、場面別の負担の少ない介助の仕方を詳しく紹介しています。
監修/竹田幸司
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科准教授。介護福祉士・社会福祉士。特別養護老人ホーム、デイサービスで現場を経験後、専門学校、短期大学、高等学校の教員を経て現職。各種団体の移動・移乗研修、腰痛対策講座なども多数実施。著書に『からだを正しく使った移動・移乗技術』(中央法規出版)など。
文/松崎千佐登
イラスト/河南好美
田園調布学園大学人間福祉学部社会福祉学科准教授。介護福祉士・社会福祉士。特別養護老人ホーム、デイサービスで現場を経験後、専門学校、短期大学、高等学校の教員を経て現職。各種団体の移動・移乗研修、腰痛対策講座なども多数実施。著書に『からだを正しく使った移動・移乗技術』(中央法規出版)など。
文/松崎千佐登
イラスト/河南好美