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介助・ケア

高齢者医療の新しい概念

「老年症候群」を知ってケアに生かそう~新しい概念のとらえ方

「老年症候群」を知ってケアに生かそう~新しい概念のとらえ方

高齢者という複雑な状態をどうとらえるか?
老年症候群とは、「高齢であること」と強く関連して発症する症候群のことです。疾患というとらえ方ではなく、症候(さまざまな身体的・精神的異常)の集合体としてとらえ、そうした症候を持った「人」を中心に据えて治療やケアを考えていくことになります。新しい概念ではありますが、介護職の皆さんにとっては親和性の高いものではないでしょうか。
 
どのような状態が老年症候群なのか、いろいろと意見はありますが、おおむね一致しているのは、1.せん妄、2.老年期うつ、3.転倒、4.慢性めまい症、5.尿失禁と頻尿、の5つです(本誌54~61ページ参照)。
 
老年症候群の特徴は、多くの原因が複雑に絡み合った結果として症候が現れるということです。ですから、簡単に原因を突き止めることは難しいのです。すべての原因を完全に解明するのは不可能といってもいいでしょう。また、原因が分かったからといって、それが加齢の結果として必然的に起こるものであれば、根本的に治療することはできません。
 
ということは、高齢者の体や心の複雑な状態はそのまま複雑なものとして単純化することなく受け止め、生活上の介護サポートで「自分らしく老いる」ことを支えていくことが大事になるわけです。その主な担い手は、言うまでもなく介護職の皆さんです。

東京ミッドタウンクリニック シニア医療部 部長
トラストクリニック等々力 院長 大蔵 暢
1971年生まれ。富山医科薬科大学(現・富山大学)を卒業後、聖路加国際病院などを経て2001年に留学のため渡米。ワシントン大学で公衆衛生学を、ミシガン大学で老年医学・高齢者医療を学び、2009年に帰国。日本老年病専門医、米国内科・老年医学専門医。著書に『「老年症候群」の診察室─超高齢社会を生きる』(朝日新聞出版、2013年)がある。
イラスト/藤原ヒロコ
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レクリエ 2015 7・8月号

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53ページに掲載

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