日常生活の質を高める認知症ケア
チームケア力を高めるためには?
個々の力を集結し、チーム全体で課題解決に向けた対策を講じましょう
介護現場において、認知症や疾患の程度が異なる利用者のニーズに応え、質の高いサービスを安定して提供するためには、介護者1人ひとりが個々のスキル向上に努めるだけでは限界があります。そこで必要になるのが、「チームケア」という考え方です。
チームケアを行う最大のメリットは、1人でケアを行うよりも幅広い視点で、必要な情報やアイデアを得られる点にあります。ケアに行き詰まった時に、自分1人で抱え込んでしまうと、介護者自身が辛くなるだけでなく、利用者にも最善のケアを提供することが難しくなってしまいます。チームケアを行うことで、互いの弱い部分を補強し合い、よりよいケアを見出すことができます。そのためにも、常にチームで動いているという意識を持って、ケアに当たることが大切です。
本誌では、ケアの質を高めるためのチームケアのポイントを、ケース別に詳しく紹介しています。
監修/松岡佳美
医療法人大橋会 介護老人保健施設みがわ看護師。デイサービスセンターの管理者として、長く認知症ケアに携わりながら、介護支援専門員、認知症ケア上級専門士、アクティビティディレクター、キャラバンメイトの資格を取得。認知症の人へのアプローチの仕方などをテーマに研修講師として幅広く活動。
文/森麻子
イラスト/中村知史
医療法人大橋会 介護老人保健施設みがわ看護師。デイサービスセンターの管理者として、長く認知症ケアに携わりながら、介護支援専門員、認知症ケア上級専門士、アクティビティディレクター、キャラバンメイトの資格を取得。認知症の人へのアプローチの仕方などをテーマに研修講師として幅広く活動。
文/森麻子
イラスト/中村知史