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介助・ケア

日常生活の質を高める認知症ケア

認知症への理解を深める

認知症への理解を深める

認知症の利用者をケアするなかで、その難しさに戸惑いを感じている方も多いことでしょう。認知症ケアには、認知症への正しい知識と理解が不可欠。認知症の方のQOL(生活の質)を高めるケアを実現するための知識と、介護者として必要なマインドについて学んでいきましょう。

平均寿命の延伸によって、高齢者人口が増えるとともに、認知症患者も増加の一途にある日本。2017年度の「高齢社会白書(内閣府)」によれば、25年の認知症患者は約675万人になるという予測です。このことからも、認知症介護の需要は今後ますます増え、より質の高いケアが求められるようになっていくと考えられます。しかし、介護者のなかには、認知症ケアの難しさに日々悩まれている方も少なくないでしょう。その背景には、個々に異なる症状を抱える認知症患者への対応の多様さやコミュニケーションの難しさに加え、認知症という疾患についての理解不足など、さまざまな要因があります。
本連載では、多くの介護者が抱えるこのような悩みを解消できるようにいくつかの方法を示していきます。第1回の今号では、まずは基本に立ち返り、認知症への正しい理解を深めていきます。
そもそも「認知症」という言葉は、認知機能に障害がある状態を表す総称で、診断名ではありません。「認知症」とは、一度は正常に発達した脳機能が、通常の生活に支障をきたす程度にまで低下した状態をいい、あくまで「病気」であることを理解しましょう。

本誌では、認知症の症状や種類の違い、ケアのポイントなどを詳しく紹介しています。

監修/松岡佳美
看護師、介護支援専門員、認知症ケア上級専門士、アクティビティディレクター、キャラバン・メイト。デイサービスセンターの管理者として長く認知症ケアに携わる。認知症の人へのアプローチの仕方などをテーマに研修講師として幅広く活動。

文/森麻子
イラスト/中村知史
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この記事が掲載されている号

レクリエ 2023 3・4月号

レクリエ 2023 3・4月号

58ページに掲載

おもなレク
  • 【壁面】みんなで作る壁面3・4月 風車のあるチューリップ畑
  • 【制作】季節の制作3・4月 おひなさまの壁飾り
  • 【カレンダー】おりがみで作る  今月のカレンダー
  • 【体操】座ってできる 太極拳ゆったり体操
  • 【特集1】ゲームレクで下肢を鍛えて 「転ばない体」をつくる!
  • 【特集2】“自分だったら”の視点で見直そう 接遇とマナー

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