BPSDを緩和させるパーソン・センタード・ケア
何も食べようとしない利用者の事例でパーソン・センタード・ケア
パーソン・センタード・ケアの基本は、「思いを聞く」「情報を集める」「ニーズを見つける」の3ステップ。今回は、「食事」の場面でよくあるケースを例に、この3ステップを通じた、具体的なケアの方法を紹介します。
何も食べようとしないHさんのケース
(86歳・女性・グループホームに入所)
配膳しても食事に手をつけようとしません。介助しようとしても、手で遮って食べないので、栄養が不足するのではないかと心配です。
ステップ①思いを聞く…食べないことを受け入れ、Hさんの思いに向き合う
ステップ②情報を集める…5つの要素から、Hさんの食べない理由を多面的に考える
ステップ③ニーズを見つける…ステップ2の推測をもとに、Hさんの満たされない心理的ニーズを探る
本誌では、3つのステップの考え方や具体的なケアプランなどを詳しく紹介しています。
監修/鈴木みずえ
浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座教授。医科学修士、医学博士(ともに筑波大学)。パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎トレーナー(英国ブラッドフォード大学認定)。監修書に『認知症の人の気持ちがよくわかる聞き方・話し方』(池田書店)がある。
文/森麻子
イラスト/フジサワミカ
浜松医科大学医学部看護学科臨床看護学講座教授。医科学修士、医学博士(ともに筑波大学)。パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎トレーナー(英国ブラッドフォード大学認定)。監修書に『認知症の人の気持ちがよくわかる聞き方・話し方』(池田書店)がある。
文/森麻子
イラスト/フジサワミカ