必ず身につけたい 感染予防対策
標準予防策とは?
なぜ標準予防策が必要か
「標準予防策」と聞くと、とても難しいことのように思われるかもしれません。しかし、これをきちんと理解し、正しい方法で行えば、毎日のケアを「感染しない」「感染させない」ものにすることができます。日常の介護のなかで、みんなで取り組まなければならない感染予防対策の基本なのです。
「標準予防策」は、CDC(米国疾病予防管理センター)が公開したもので、「すべての患者の、血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、創傷(そうしょう)皮膚、粘膜等は、感染の可能性があるものとしての対応する」という考え方がベースにあります。医療施設に限らず、介護施設など感染予防対策が求められる現場では必要とされる考え方です。
本誌では、「必ず身につけたい 感染予防対策」として、①手指衛生、②個人防護具の取り扱い、③消毒、④環境衛生、⑤嘔吐物の処理、⑥リネンの処理、⑦換気について、詳しく紹介しています。
監修/吉田理香
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科感染制御学教授。日本看護協会感染管理認定看護師。著書に『なぜ?がわかる高齢者ケアの感染対策〇と×』(メディカ出版)がある。
イラスト/ホンマヨウヘイ
東京医療保健大学大学院医療保健学研究科感染制御学教授。日本看護協会感染管理認定看護師。著書に『なぜ?がわかる高齢者ケアの感染対策〇と×』(メディカ出版)がある。
イラスト/ホンマヨウヘイ