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介助・ケア

介護の現場Q&A

認知症利用者の暴言・暴力に耐えられない時

認知症利用者の暴言・暴力に耐えられない時

認知症の利用者から、暴言・暴力を受けることがあります。病気だから仕方ないと思うのですが、耐えられない時があります。
「うるさい!」「バカヤロー!」などの暴言や、たたいたり、噛まれるといった暴力が介助中にあり、どのように受けとめればよいのか、困っています。

暴言や暴力のある利用者と向き合うことは、“自分の介護を見直すきっかけ”と考え方を変えてみましょう。
このような場合、表面に現れる言葉や行為だけに目が行ってしまい、「○○と言われた」「○○を噛まれた」などという事実にとらわれてしまいがちです。ですが、大切なのはその奥に何があるかを見ること・考えることです。

実は、こうした言動の引き金になるのは介護職員の言葉や態度であることが少なくありません。表情や話し方など、ほんのささいなことが利用者の不満や怒りにつながることもあります。

まずは、自分の関わり方を冷静に振り返ることが肝心。利用者が怒ったタイミングやその時の表情や仕草などをアセスメントすると、「介助の時にきちんと『〜してよいですか?』と意思を確認していなかった」「高齢者に対する敬意が足りなかった」など、さまざまな反省点に気づけるはずです。

認知症ケアは説得より納得が大事です。利用者にしっかりと向き合い、敬意を持ちながら、丁寧な対応を心がけましょう。

監修/高橋好美 特別養護老人ホーム・レジデンシャル常盤台施設長。看護師、ソーシャルワーカーを経験後、社会福祉士、介護支援専門員の資格を取得。大田区立特別養護老人ホームたまがわ特養第一課課長を経て現職。 取材・文/山辺健史(介護ライター) イラスト/山口まく
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レクリエ 2017 1・2月号

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63ページに掲載

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