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マクドナルドで開催の「認知症カフェ」
埼玉県飯能市のマクドナルド299バイパス飯能店では、2016年4月より第2・4火曜日の月2回、「ひだまりカフェ」と銘打った認知症カフェが開かれています。
運営するのは、地元・飯能市に本社を置く株式会社ヴェルペンファルマ。調剤薬局、介護施設、地域包括支援センターなど市内に31の事業所を展開し、地域の人々が安心して暮らせる社会づくりに貢献しています。
マクドナルドの明るく朗らかなブランドイメージに対し、参加者から「楽しみながら通える」との声が上がっています。
しかし、好評なのはそれだけではありません。この「ひだまりカフェ」は管理栄養士・薬剤師を配置し、参加した認知症の人とその家族が穏やかに過ごせるだけでなく、栄養相談やお薬相談、その他の健康相談ができる場としても注目を集めています。
たとえば、栄養相談では、管理栄養士が身近な食材をもとにした食事のレシピを提案しています。飯能市では特産であるじゃがいもが食卓に上がるケースが多く、そうした地域特性も考慮しながら、糖質の過剰摂取を防ぐ提案を行います。
お薬相談では、薬剤師が「日常の正しい薬の飲み方(飲み合わせなど)」とともに、生活習慣病を防ぐためのアドバイスを行っています。
もともとヴェルペンファルマでは、薬局事業を通じて地域包括支援センターなどとの地域連携に力を入れ、センターなどからの依頼で、高齢者や障害者のお宅を訪問して薬を届けたり服薬指導を行ったりしています。
こうした訪問指導・相談の実績が、「ひだまりカフェ」の運営に活かされています。