利用者も介護者も楽になる排泄ケア
なぜ、排泄ケアが重要なのか?
①人間の尊厳にかかわるデリケートな行為だから
人間は生まれてから死ぬまで、1日も欠かすことなく排泄しています。当たり前に行ってきたプライベートな行為だからこそ、介助が必要になって、利用者は「恥ずかしい」「人の世話になるなんて情けない」「申し訳ない」などの思いを抱えています。そんな利用者の気持ちに寄り添い、人間らしくあるための尊厳を守るケアであることを常に意識しましょう。
②対応次第で関係性や信頼を大きく損なうから
排泄ケアの善し悪しは、利用者と介護者の関係性に大きく影響します。適切で気持ちのよい対応ができれば、信頼は深まり、それを基盤によりよい関係性を築いていけるでしょう。逆に、利用者が傷つく言動や不適切な対応をすれば、人間関係が崩れる場合もあります。それを踏まえて、信頼関係が築ける排泄ケアをめざしましょう。
本誌では、排泄ケアを行う際の気をつけるべきケアのポイントのほか、よくある排泄トラブルの対応方法を詳しく解説しています。
監修/西村かおる
東京都内の病院で訪問看護師として勤務後、イギリスに留学し、地域看護とコンチネンスケア(排泄障害の予防・治療・ケアの総称)を学ぶ。帰国後、コンチネンスセンターを開設し、1993年に日本コンチネンス協会を設立。現在、日本コンチネンス協会名誉会長、コンチネンスジャパン株式会社専務取締役、日本老年泌尿器科学会副理事長。『新・排泄ケアワークブック』(中央法規出版)など著書多数。
文/松崎千佐登
イラスト/尾代ゆうこ
東京都内の病院で訪問看護師として勤務後、イギリスに留学し、地域看護とコンチネンスケア(排泄障害の予防・治療・ケアの総称)を学ぶ。帰国後、コンチネンスセンターを開設し、1993年に日本コンチネンス協会を設立。現在、日本コンチネンス協会名誉会長、コンチネンスジャパン株式会社専務取締役、日本老年泌尿器科学会副理事長。『新・排泄ケアワークブック』(中央法規出版)など著書多数。
文/松崎千佐登
イラスト/尾代ゆうこ