第1回レクリエセミナーQ&A
こんなレクを知りたい「認知症の方が楽しめるレク」
Q.認知症の方でもレクを楽しむにはどのようにすればいいですか。 軽度の方と重度の方が混ざっているケース、 自立の方と認知症の方が混ざっているケースなどで教えてください。
【A1】
参加者の性格、運動・認知機能がどんな状態なのかを見極め、それに応じた対策をとるのが基本です。職員は、レクの難易度、課題の量、説明の仕方、声掛けの仕方、参加人数、職員の配置、環境設定などの条件を変え、参加者それぞれに合わせた対応を選択します。
作品づくりは、難易度設定や説明の仕方にバリエーションを付けやすいレクの1つです。ぜひ挑戦してみてください。
例)
・自立の参加者には、全行程を説明(手順書を作ってもよい)し最後まで仕上げてもらい、認知症の参加者には工程を分解し、1工程ずつ一緒に進めていきます。
・重度の参加者には、できる工程を見つけ(1工程だけでもよい)、それをやってもらいます。
【A2】
「さんずい」や「にんべん」が付く漢字を雑誌や本、新聞紙などから探し出します。その際に自立の方は何も見ないで、軽度の方は本などを見て、重度の方は本の他にスタッフが介入して漢字を探してもらいます。漢字を他のものに変えても行えると思います。
共通して言えることは、どのようなレクリエーションを行うにも段階付けが出来るので、対象者のレベルに合わせてスタッフが介入することが大切だと思います。
【A3】
集団を介した個別支援であることを考えましょう。軽度でもお一人お一人の疾患名も違いますし、疾患名が同じでも疾患部位が違うこともあります。ひとりとして同じ人はいないので、一斉に同じことをしなくてよいのです。身体的には自立しているが認知症状は見受けられる、身体的にも麻痺があり認知症状が見受けられる等、個別に配慮の方法は違いますが、穏やかなレク支援であれば問題ありません。盛り上げようとしないことが大切です。