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通所介護の送迎業務をAIで効率化
通所介護の送迎には、利用者が指定するお迎え時間、住居周辺の大型車の乗り入れ可否、車いすリフトの必要性、特定の利用者同士の「同乗を避けたい」という意向など、制約となるさまざまな条件があります。これらを考慮しつつ、すべてを叶える送迎計画を作成するのは並大抵の苦労ではありません。
そこでパナソニック カーエレクトロニクス株式会社が、同社の業務車両管理システム「DRIVEBOSS」をベースとして、株式会社ツクイ及びパナソニック エイジフリー株式会社と共同で送迎支援サービスを開発。2018年6月から販売をスタートしました。あらかじめ利用者の制約情報を入力しておけば、ボタン一つでAI(人工知能)が最適な送迎計画を作成してくれるのです。
条件によっては、担当ドライバーにとって不慣れな道が増えてしまうこともあるでしょう。そこで、クラウドサービスを通じて送迎計画をカーナビに自動転送し、安全なルート案内をサポートしてくれます。利用者の予定が急に変更になった場合には、新たな指示がカーナビに転送されるしくみです。また、送迎後の実績記録や帳票も自動的に作成してくれます。送迎業務にまつわる多くの悩みが、AIの力で大幅に軽減されることは間違いなさそうです。
文/田中 元