自立支援のためのレク
「意欲」を引き出すレクとは
ワクワク感を引き出すレクで生活意欲を高める
高齢になっても「おしゃれをしたい」「旅行に行きたい」などの「○○したい」という意欲を持つことはとても重要です。なぜなら、その意欲が自立した生活を営む原動力となるからです。しかし、加齢に伴って身体機能が低下してできないことが増えると、自分で何かをする機会や、選択する機会が少なくなります。それによって自信がなくなり、楽しい気持ちや、気持ちのハリが失われ、意欲の低下につながっていきます。
今回『レクリエ2018 9・10月』でご紹介するレクは、利用者の意欲を引き出すことを目的としています。利用者に役割を持ってもらったり、自己選択や自己決定ができる機会をつくったりすることで、自信や有用感を持ってもらい、意欲を高めることがねらいです。
特に大切なのが、楽しい気持ちやワクワク感を感じてもらうこと。家事、買い物、おしゃれ、旅行をテーマにしたゲームで、例えば、料理のメニューのなかから食べたいものを選んだり、テーマに合った服のコーディネートを考えたりする、ポジティブな感情を再体験できるものを集めました。
また、チームの一員として自分が選んだものがチームのなかで認められることで、「これでいいんだ」「自分はここにいてもいいんだ」と自己肯定感にもつながります。
意欲が向上し、それによって生活行為や生活動作が変わればADLも向上し、自立支援につながっていきます。楽しみながら意欲を高められるよう支援しましょう。
本誌で紹介している4種類のレクをぜひみなさんと試してみてください。