自立支援のためのレク
下肢を強くするレクとは
下肢を強くして自分の望んだ生活を
「トイレに歩いていきたい」「商店街まで買い物にいきたい」など利用者の望む生活ができるようになるには、下肢機能の向上が不可欠です。日常生活動作においても、移動・歩行、排泄動作、入浴、階段の昇降、立位保持など、様々な場面で下肢の動きは重要です。
下肢機能の向上というと、下肢の筋力トレーニングをまず思い浮かべますが、それだけではありません。例えば、座位からの歩行では、足の裏をしっかり床につけて踏んばって立ち上がり、歩行時には、前に出す足を引き上げて振り出し、自分の思った位置に下ろす(踏み込む)といった1つ1つの動作からなっていて、下肢筋力だけでなくそれらの動作を向上させることで、スムーズな歩行につながるのです。
誰かの助けを借りなくても、自分が好きなときに好きな場所へ移動できるということは、利用者のQOLに大きくかかわります。機能を訓練するだけでなく、「歩きたい」「足を動かしたい」という意欲を引き出し、自立支援につなげましょう。
今回は「蹴り上げる」「踏み込む」といった下肢機能を高めるために効果的な動きをゲームに取り入れました。下肢機能を高めるコツとして、どのような動きを意識すればよいのか、その動きが日常生活動作にどうつながるかを『レクリエ2018年 7・8月号』でご紹介しています。ゲームをとおして下肢機能を向上させましょう。
監修/尾渡順子
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
撮影協力/えびすデイサービスセンター イラスト/岡村奈穂美
社会福祉法人 興寿会 教育実践研修センター、認知症介護レクリエーション実践研究センター所長代理。介護現場での実践者として日本各地でレク研修を行っている。
撮影協力/えびすデイサービスセンター イラスト/岡村奈穂美